返品された服を、もう一度売れる在庫に戻すまで約12日。それを2日未満に縮めたという。豪州のファッション通販The Iconicが、出店ブランド向けの返品サービスで示した数字だ。11月6日付の業界メディアRagtraderによると、対象サービスで戻ってきた商品の約83%は、1週間以内に再び売れたと同社は説明している。

The Iconicでは、自社の物流拠点から発送する商品と、出店ブランドが客へ直接送る商品が、同じサイトに並ぶ。後者まで最初から全て自社倉庫へ集めるのではなく、返品されたところで自社の出荷網に取り込むのが今回の仕組みだ。

公式の出店者向けガイドには、従来の運用が書かれている。ブランドが直送した商品を客がThe Iconicの物流拠点へ返品しても、そこからいったんブランドへ送り返す。ブランド側で処理を済ませて、改めてThe Iconicへ納品する。商品は既に同社の拠点にあるのに、一度外へ出して戻す工程があった。

出店者は、同じ商品でもブランド直送用とThe Iconic出荷用に、別々の商品番号で登録している。新しい運用では、返ってきた服の直送用番号を、対応するThe Iconic出荷用の番号と照合する。ラベルを貼り替えれば、その場で同社から出荷できる在庫に加わる。出荷用の登録がまだない場合は、直送用の商品情報から自動で作る設定も選べる。

仕組み自体は、7月23日更新のガイドに既に載っている。今回の報道では、在庫に戻るまでの時間と、その後の再販状況が会社の説明として示された。

使えるのは、ブランド直送とThe Iconicによる出荷を併用し、所定の設定を有効にした出店者だ。客がブランドへ直接返品する方式は対象外。不良品と判定された商品や、システムの問題で番号の対応付けと在庫登録ができない商品は、従来どおりブランドへ返送される。

約83%という再販率は、このサービスを通じて戻った商品の数字であり、同社の返品全体の数字ではない。またRagtraderの記事は、「約12日から2日未満」や「1週間以内」を、どの時点から数えたか明示していない。測定期間、対象点数、追加の処理費用も不明だ。利益への効果までは読み取れない。

出店者には引き続き、二つの出荷方式それぞれの商品情報を管理する必要がある。返品がThe Iconic側の在庫に移ったことは、元の直送注文にも記録される。ブランドへ現物を戻さなくても、どの注文の服がいま同社の拠点にあるかを追えるようにしている。

SOURCESこの記事の情報源

  1. Ragtrader:The Iconic Q3 results ↗ — 報道・専門媒体
  2. THE ICONIC:Dropship Returns to FBI 運用ガイド ↗ — 一次情報
  3. THE ICONIC:事業・発送モデル ↗ — 一次情報